展示会は、新規顧客との出会いや商談の機会を増やす絶好の場です。しかし、ただ出展するだけでは効果を最大化できません。来場者への対応を工夫し、限られた時間の中で印象に残る接客を行うことが重要です。
目次
1. 来場者の行動パターンを理解する
来場者の行動を理解することで、より効果的な対応が可能になります。
(1) 事前に訪問企業を決めている来場者の割合
- 1社だけ訪問すると決めている:6%
- 3社ほど訪問すると決めている:38%
- 5社ほど訪問すると決めている:26%
- 特に決めていない:27%
このデータから、多くの来場者は事前に訪問先を決めていることがわかります。そのため、展示会前に効果的な告知を行い、ターゲットに選ばれるように準備することが大切です。
(2) ブース滞在時間の傾向
- 3分以内:6%
- 3~5分:17%
- 5~10分:34%
- 10~15分:32%
- 15分以上:11%
来場者のブース滞在時間は5~10分が最も多く、この短時間で興味を引き、効果的に情報を伝えることが求められます。
2. 来場者の関心を引くための工夫
(1) 視覚と聴覚を活用する
- 大きく簡潔な看板やポスターを活用し、遠くからでも何を扱っているブースかわかるようにする。
- 映像やデモンストレーションを活用し、“動き”や“音”で来場者の足を止める。
- ノベルティやサンプルを提供し、来場者の関心を引く。
(2) 積極的な声かけを行う
- 通路を通る来場者に積極的に声をかけることで、ブースへの誘導を促す。
- 事前に決めた簡潔なキャッチフレーズで興味を引く。
3. 効果的な説明のための準備
(1) 統一されたセールストークを用意
どのスタッフが対応しても同じ内容で説明できるよう、1分間のセールストークを準備する。

【セールストークの例】
- 自己紹介(10秒):「こんにちは。〇〇会社の△△です。」
- 提供価値の説明(15秒):「弊社は〇〇技術を活用し、〇〇の課題を解決します。」
- 独自性の強調(25秒):「この技術は、〇〇と異なり、△△という点が特長です。」
- 次のステップ(10秒):「詳しいご説明をさせていただきますので、名刺交換をお願いできますか?」
(2) 質問への対応を事前に準備
- 想定問答集を作成し、よくある質問にスムーズに対応できるようにする。
- 専門用語を避け、わかりやすい言葉で説明する。
4. 展示会後のフォローアップ
展示会は、来場者と出会うだけでなく、その後のフォローアップが重要です。
(1) 来場者情報の整理
- 名刺交換をした相手の関心度を記録し、フォローアップの優先順位をつける。
- お客様対応票を活用し、具体的な要望や質問を記録。
(2) 迅速なアクションを実施
- お礼メールを送付し、展示会への来場に感謝を伝える。
- 個別フォローを実施し、興味を示した来場者へ追加情報を提供。
- 次回の打ち合わせ提案を行い、商談へとつなげる。
展示会における来場客対応は、事前準備・当日の対応・フォローアップの3つのステップが重要です。限られた時間の中で効果的な対応を行い、商談や成約へとつなげるために、ぜひ今回紹介したポイントを実践してみてください。
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