展示会が終わった後、出展企業がやるべき最も重要なことは「迅速な顧客フォロー」です。展示会期間中に得たリードを活かし、効率的に商談へつなげるためには、計画的なフォローアップが不可欠です。
1. 展示会後のフォローの重要性
展示会に出展した企業の多くは、会期中の集客や接客に力を注ぎます。しかし、展示会の成功はその後のアクションの速さで決まると言っても過言ではありません。来場者は複数のブースを訪れ、多くの情報を得ています。そのため、展示会が終わってから迅速にフォローしなければ、せっかくの商談機会を逃してしまう可能性があります。
2. 来場者の分類とフォロー戦略
展示会で得たリードを以下のように分類し、それぞれに適切なフォローを行うことが重要です。

(1) 「今すぐ」客(購入意欲が高い)
- 対応方針:最優先でフォロー。展示会当日または翌日にお礼とアポイントの打診を実施。
- アプローチ:
- 営業担当者が直接電話・メールで連絡し、商談につなげる。
- 限定キャンペーンや特典を用意し、契約を促す。
(2) 「お悩み」客(興味はあるが決断できていない)
- 対応方針:3日以内にフォロー。関心を高める情報提供を行う。
- アプローチ:
- 具体的な成功事例や導入実績を紹介する。
- 「お客様の課題解決」にフォーカスした提案を行う。
(3) 「そのうち」客(将来的な購入検討者)
- 対応方針:1週間以内にフォロー。長期的な関係構築を意識。
- アプローチ:
- 定期的なニュースレターやメルマガで情報提供。
- 体験会やセミナーへの招待。
(4) 「まだまだ」客(現時点では購入意向が低い)
- 対応方針:1ヶ月以内にフォロー。関心を持ち続けてもらう。
- アプローチ:
- 企業方針や最新トレンドに関する情報を提供。
- SNSやブログでの情報発信を活用。
3. フォローアップの具体的な手順
(1) お礼状の送付(1週間以内)
- できるだけ早くお礼状を送ることで、印象を強く残せます。
- 重要な顧客には「はがき」で送るのが効果的。
(2) 質問や要望への対応(2週間以内)
- 展示会で受けた質問に対する資料を準備し、個別にフォロー。
- 資料送付後には確認の電話やメールを入れる。
(3) アポイントの獲得(1ヶ月以内)
- 商談につなげるため、具体的な提案を行う。
- 30分程度の打ち合わせを提案し、無理なく会話できる環境を作る。
4. 効果的なフォローのためのツール活用
(1) CRMシステムの活用
- 顧客情報をデータベース化し、ステータスごとに管理。
- 過去のやり取りを記録し、適切なタイミングでアプローチ。
(2) メールマーケティング
- 定期的にニュースレターを配信し、関心を持ち続けてもらう。
- 顧客の関心に応じたパーソナライズした内容を送る。
(3) SNS・Webサイトの活用
- 展示会後の振り返りや製品紹介をSNSで発信。
- 動画やブログ記事を活用し、ターゲットに合わせた情報提供。
5. 展示会後の成功を左右するポイント
(1) 迅速な行動
- 展示会終了後1週間以内に初回フォローを実施する。
(2) 顧客視点の提案
- 企業側の売り込みではなく、「顧客にとってのメリット」を伝える。
(3) 継続的な接触
- 一度のフォローで終わらず、定期的なアプローチを行う。
展示会後のフォローを適切に行うことで、展示会の成果を最大化できます。リードを分類し、それぞれに適したフォローアップを実施することで、より多くの商談・成約につなげることが可能です。展示会の成功は、展示会終了後の行動にかかっています。ぜひ、計画的なフォローアップを実施し、ビジネスチャンスを広げていきましょう。
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