京都で過ごした学生時代に、二輪免許を取りました。きっかけは、同じアパートの先輩が、卒業時に250ccのバイクをタダ同然の値段で譲ると言ってくれたことでした。
京都の街は昔ながらの細い道も多く、当然ですが駐車場も別に借りる必要があることから、自動車は高値の花のような存在でした。風を感じながら体重移動で操作するオートバイは、自分の感性にも合っていたようです。
オートバイを手に入れた昭和の末期は、レーサーレプリカが牽引するバイクブームの時期でした。住んでいたアパートから、急コーナーが続く峠道も近く、夜中に一人で走っては根拠のない無敵感に浸っていました。
ロードスポーツ、オフロードバイク、アメリカンなどとも呼ばれるクルージングバイクなど、タイプによって全く別の乗り物です。草レースにへの興味もあり、オフロードバイクに乗り換えた時、根拠のない無敵感はもろくも消え去りました。
昨年久し振りにバイクを手に入れました。信号スタートで軽トラックにも負けそうなバイクですが、今の自分にはちょうどいい。気持ちの若さを維持するためのツールとして、適度に乗り続けたいと思っています。
当時1万円で譲ってもらった最初のバイク、SUZUKI GSX250Eは、現在、中古車価格100万円超で取引されているようです。