「ブランド」という単語、聞いたことがない、という方はほとんどいらっしゃらないと思います。
色々な説がありますが、「ブランド」というワードは英語で牛の刻印をあらわす「Burned」や、古代ケルト語の「brandor(焼印をつける)」が語源となっています。
丹精込めて育てた牛が市場に行くと他の牛と同じ価格になってしまうのを嘆いたオーナーが、自分が育てた牛であることを示すために焼き印を施すようになったのが始まりであるとする説、また、牧草地を歩き回っている牛が自分の牛であることを判別するために焼き印を押すようになったという説などがあります。
アメリカのマーケティング協会でも、「ブランドとは、個別の売り手の財やサービスを識別させ、競合他社のものと区別するための名称、言葉、記号、シンボル、デザイン、およびその組み合わせ」としています。
一方、消費者側から言うと、ブランドは購買時に商品を選ぶ手間を省いてくれるという効果があります。例えばスーパーに行って、何を買えばいいか迷っているときに、知っているブランドがあると瞬時に選択ができます。これは経済学的にもメリットだと言われています。
「ブランド」は一朝一夕に構築できるものではありません。また、ブランドビルドには様々な手法があり、どの手法を選ぶべきかは企業や製品・サービスの特性によって異なるため、計画的かつ緻密な取り組みが求められます。