SDGsへの取り組みが浸透し、その認知率も90%に迫るものとなってきました。SDGsは17のテーマで構成されていますが、その中から企業活動に即したものをいくつかピックアップし(=「マテリアリティ」)、企業活動と紐付けながら目標達成に向けて推進されます。
1つ注意点は、「SDGsに取り組むことが目的ではない。」ということです。
例えば「14 海の豊さを守ろう」というテーマがあります。
これを自社のマテリアリティと設定し、紙製のストローを作った企業があります。
プラスティック製のストローは海を汚し、海に生きる生物の生活環境を悪化させる海洋ゴミとして問題視されていました。
結果紙製のストローは数々の飲食店で採用され、大きな利益に繋がりました。これは紙製のストローという製品ではなく、「海洋生物を守る」という「コト」にフォーカスされた結果でもあります。
このようにSDGsは取り組むことを目的とするのではなく、自社の利益にもつなげる、利用することにより経済的なメリットを生み出すためのものと捉える中で、企業として取り組むべきテーマを定めるのが取り組みの第一ステップとなります。